蒼い空の下。
俺の上で君がゆれる。
君の下で俺はなく。
あおいそらのした
澄み渡った雲ひとつ無い異国の空。
こんな綺麗な空の下で、俺たちは。
神様の目を盗んで、汚らしいことばかりしている。
夜が明けるまでいっそ、永遠に近い長さで。
やまもと、
ほんとうは
俺は。
絶頂を感じて眼を開けた。
山本の目は屋根の向こうの空と同じくらい澄んでいる。
その眼を暗くしてしまったのは、俺だ。
「ツナ・・そんな目・・するなよ」
「・・どんな目?」
「罪悪感に、駆られてる目」
「してないよ」
あ、やまもと・・
痛くした。
「・・俺、自信ない」
「・・なくていいよ」
「ツナが・・そう言ってくれたって駄目なんだ」
駄目じゃないよ。
「いつか全部壊してしまいそうで」
俺たちはもう
こわれているよ。
抱かれているときはいつも
山本の汗が全部俺の涙にかわるような気がする。
深い。だからこそ痛い挿入。終わりなんてないのに。
肉のかたまりをした狂気がかま首をもたげて侵入する。
よがる以外抗う術をもたない。
この世界の終わりは気持ちがいい。
ねぇ君としかこんなことしたことないよ。
君が俺と出会う前誰をどんな風に抱いても。
君が俺の中でのけぞる。終わりが近い。
女の子じゃないから潮なんて噴かない。
山本の零したものを受け止めることが出来ず
俺の太腿を白いものが滴っていく。
この上なく情けない。いやらしい。
「・・ツナ?」
「・・なんでもない」
動きを止めないで。
「・・嘘だ、今」
「・・・」
「さよならって言った」
騙すつもりも、置いていくつもりもない。
俺が君に抱かれて後悔することは
世界中でひとつだけ。
君を 巻き込みたくなかった。